オスグッドと診断されて、「なるべく安静にしてくださいね」と病院で言われた。
頭ではわかってる。無理をさせちゃいけないことも。
でも――
体育の授業は?
休ませると子どもが落ち込むんじゃない?
ずっと休ませてたら体力も落ちるよね…?
そうやって、“わかってるのに迷ってしまう”のが親の本音だったりします。
この記事では、そんなモヤモヤに対して、
トレーナーとして多くの親子を見てきた視点から、
どのような判断基準を持ったらいいのか。判断するポイントをお伝えします
親子にとってやさしい判断のヒントをお届けします。
大切なのは“痛みの強さ”と“動きの内容”
オスグッドのとき、「安静」と言われても、“どこまで”が安静なのかがわかりにくいですよね。
ここで大切なのは、痛みの強さと動きの内容をセットで考えることです。
たとえば、
- 安静にしていてもズキズキする。運動中に痛い → 体育は見学が安心
- 運動後に痛くなる → 内容を調整すれば参加OK
こういった感じで、「全部ダメ」「全部OK」ではなく、“できる範囲を見極める”という視点が大事なんです。
“休ませる”じゃなく、“整える”という選択肢もある
痛みがあるなら、なるべく動かさない方がいいの?
そんなふうに相談されることもよくあります。
でも実は、“完全に止める”だけがケアではないんです。
オスグッドは、筋肉の柔軟性や使い方のアンバランスからくることが多いため、
“正しく動かしながら整える”ことで回復がスムーズになるケースもあります。
もちろん、無理をするのは逆効果。
でも、動きを完全に止めてしまうと、筋力や柔軟性が落ちてしまい、かえって長引くこともあるんです。
だからこそ、
“ゼロか100か”ではなく、“その子に合ったグレーゾーン”
を探す視点が大切です。
学校や体育の場面では、先生とのコミュニケーションも大切。
先生との連携もポイント
- 参加出来るのか?できないのか?病院での指示がある場合は、「見学」など内容をそのまま伝える
- もし参加できそうなときは「避けたいこと」を一緒に伝える
- 子どもがどう感じているかも一言伝える
こうしたことを共有しておくと、子どもが「仲間はずれ」にならずに安心して過ごせます。
もし難しければ、簡単なメモや連絡帳で伝えることも選択肢の一つですよね。
子どもの居場所を守るのは、大人の大事な役目です。
先生への伝言の例
具体例①
ビザの痛みで病院から運動を控えるよう指示されています。本人は参加したいようですが本日体育は見学します。
具体例②
膝の痛みで病院に通院しています。本人も体育に出たいと言っていて、全力のダッシュは出来ませんが、痛みの出ない範囲で出席します。痛む場合、先生に伝えて途中で止めるよう伝えています。
。。。わかります!毎日忙しい中、手間ですよね。
事前に先生に伝えておくことで「手を抜いてる。サボってる」などの誤解やトラブルを防ぐこともできます。
コピーして使って下さいね!
子どもの“気持ち”にも目を向けて
「出たいけど痛い」
「休んでるとサボってると思われそう…」
そんなふうに、オスグッドの子どもたちは身体だけじゃなく心も揺れています。
体育や活動にどう向き合うかは、身体の状態だけじゃなく、子どもの気持ちも含めて判断してあげたいところ。
「やらなくていいよ」ではなく、
「〇〇まではやってみようか?」と一緒に考えてあげるだけで、
子どもはすごく救われます。


まとめ
オスグッドの時期は、動かし方に気をつけることがとても大切です。
でもそれは、「何もさせない」という意味ではありません。
子どもの状態に合わせて、できること・できないことを整理し、
先生と連携しながら過ごしていけたら、心も体も少しずつ整っていきます。
焦らなくて大丈夫です。
「ゼロか100か」ではなく、
“その子に合ったちょうどいい関わり方”を
一緒に探していきましょう。