「アイシング」って
「いつ」「どれくらい」「どんなときに」
やればいいの?
オスグッドのケアとして、よく耳にする「アイシング」。
アイシングは正しく使えば、痛みの軽減や回復サポートにとても有効です。
ただし、間違ったタイミングや方法で続けると、逆効果になることもあります。
今回は、
- オスグッドにおけるアイシングの目的
- 効果的なやり方とタイミング
- 注意してほしいポイント
について、やさしく・わかりやすく解説していきます。
アイシングの目的って? 〜なぜ冷やすのか〜
「痛いときはとりあえず冷やせばいい」
そう思っている方も多いですが、アイシングには“ちゃんとした目的”があります。
それは、ズバリ——
炎症をおさえて、痛みをやわらげること。
オスグッドの場合、
運動などで膝に負担がかかると、脛骨(けいこつ)の出っ張り部分に炎症が起きて痛みが出ます。
この「炎症」をしずめるために、冷やす(=アイシング)が効果的なんです。
アイシングの目的は、
炎症をおさえて、痛みをやわらげること!!
冷やすことで期待できる効果
- 患部の血流をゆるやかにして、炎症をおさえる
- 痛みを感じにくくして、プレー後のつらさをやわらげる
- 腫れや熱感を抑えることで、回復をサポート
つまりアイシングは、「治す」というよりも、
痛みを落ち着かせて、回復しやすい環境をつくる”
という役割なんですね。
いつやればいいの? 〜タイミングは“痛みの強い時期”に〜
アイシングは、やればやるほど良いというものではありません。
むしろ、“冷やすべきタイミング”を見極めることが大切です。
オスグッドの場合、
アイシングが効果的なのは「炎症が強く出ている時期」や「運動後に痛みが増すとき」。
こんなときはアイシングがおすすめ!
- 練習や運動のあと、膝にジンジンとした痛みがあるとき
- 少し腫れぼったく、熱をもっているように感じるとき
- 動いたあとに明らかに痛みが強くなっているとき
このような場面では、炎症が起きているサインなので、
アイシングで冷やしてあげると、痛みの軽減と回復のサポートに繋がります。
逆に、日常生活では痛みがない/違和感がないという場合は、無理に冷やす必要はありません。
状態が落ち着いてきたら、“冷やすケア”から“動かすケア”へ切り替えていくのがポイントです。
効果的なやり方と時間は? 〜冷やしすぎにも注意〜
アイシングは、やり方と時間を間違えると、逆に回復のジャマになることもあります。
正しい方法で、“冷やすケア”をうまく味方につけましょう。
基本的なやり方
- 保冷剤や氷のうをタオルにくるんで使う(肌に直に当てない)
- 出っ張っている部分(脛骨の下あたり)を中心に冷やす
- 冷やす時間は10〜15分程度でOK(長くても20分まで)
「冷たくて気持ちいい」からといって、
ずっと当て続ける必要はありませんよー
こんな工夫もおすすめ!
- ストップウォッチやタイマーを使って、冷やしすぎを防ぐ
- 氷のうがなければ、袋に氷と少量の水+空気を抜いてしばるとフィットしやすい
アイシングは「効かせるぞ!」とがんばるより、
*“冷たすぎず、気持ちいいくらい”の温度で、短時間だけ”*がちょうどいいんです。
まとめ 〜アイシングは“必要なときだけ、正しく使う”がコツ〜
オスグッドのアイシングは、「なんとなく冷やす」ではなく「必要なときだけ、正しく使う」ことが大切。
炎症や痛みが強い時期には、冷やすことでつらさをやわらげ、回復のサポートになります。
でも、痛みが落ち着いたあとや、違和感がない状態でのアイシングは不要。
そのタイミングでは、ストレッチや使い方の見直しなど、「動かすケア」が主役になります。
冷やす・動かす・休ませる——
状態に合わせて、ケアの“バトン”を上手に渡していくことが、
子どもの膝を守る一番の近道!