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オスグッドの子に運動中止を伝えるコツ|子どもが前向きに受け止められる声かけ例

ママ

息子に運動を一時的に休ませないといけないんだけど、、、

なんて伝えたらいいのー??

毎日、練習頑張ってたのに、、

オスグッドと診断され、運動を一時的に休まなければならないとき、
親としては「どう伝えたらいいのか」と悩むもの
です。

特に、頑張ってきたスポーツを急に中断するのは、子どもにとって大きなショックになることもあります。

こばトレ先生

このページでは、

子どもが「ただ禁止された」と感じるのではなく、


「自分の体を大切にするための選択」として前向きに受け止められるよう、声かけの工夫や考え方のヒントを紹介します。

親子で一緒に乗り越えるためのコミュニケーションのコツを、
一緒に見ていきましょう。

なぜ「運動中止」を伝えるのが難しいのか?

オスグッドで「しばらく運動はお休みしよう」と子どもに伝えると、多くの場合、素直には受け入れてくれません。

それは、単に「運動が好きだから」という理由だけではありません。

子どもにとって運動や部活動は、「自分の好きなこと」「頑張ってきたこと」「仲間とつながれる場所」であり、

自分の存在価値を感じられる大切な時間です。

こばトレ先生

子どもたちにとって

運動や部活動から離れることは

大人の想像以上に心の負担になったりしますね。

また、子どもは「休むこと=負け」「練習を休めば、レギュラーから外されるかもしれない」といった不安を抱えていることもあります。

「また痛くなるかも」「これ以上悪化したくない」という思いがあっても、気持ちの整理が追いつかず、無理をしてしまうことも少なくありません。

一方で、親は「今はしっかり治すことが大事」「このままだともっと悪くなる」と心配して声をかけます。

しかし、その思いが強すぎると、子どもは「止められた」「わかってくれない」と感じ、反発してしまうこともあるでしょう。

こばトレ先生

「運動を休むべき」という正論が、

必ずしも子どもの心にすんなり届くとは限りませんよね。

子どもの気持ちに目を向けること。

「休みたくない」と感じる背景には、
子どもなりの理由や不安があることを知っておくと、次の声かけがぐっと伝わりやすくなる。

どう伝える?子どもが前向きに受け止めやすくなる声かけのコツ

オスグッドで運動を休むことを伝えるとき、一番大切なのは「禁止」ではなく「理解と共感」をベースにした声かけです。

以下のようなポイントを意識すると、子どもも少しずつ前向きに受け止めやすくなります。

1. まずは気持ちに共感する

いきなり「休もう」と言う前に、「試合出たかったよね」「練習頑張ってたもんね」と、子どもの気持ちをそのまま受け止めてあげましょう

共感の言葉があるだけで、子どもは「わかってくれてる」と感じ、心を開きやすくなります。

2. 「体を大切にすること=頑張っていること」と伝える

「休む=頑張っていない」ではなく、「痛みを我慢せずに休むのも立派な選択だよ」と伝えてあげましょう。

たとえば、「体の声をちゃんと聞けるって、すごく大事なことなんだよ」などの声かけがおすすめです。

3. 「今だけ休もう。回復したらまた頑張ろう」と未来の希望を伝える

「ずっと運動できない」と感じると、子どもは不安になります。

「今休めば、きっと早く治るよ」「治ったらまた全力でやろうね」と、見通しや希望を示してあげましょう。

4. 医師やトレーナーの意見を一緒に聞く

「お父さん・お母さんが言ってるだけ」と感じさせないために、医師やトレーナーの言葉を一緒に聞いて判断するのも効果的です。

専門家の言葉は説得力があり、子どもの理解を助けてくれます。

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まとめ

子どもは、運動を休むことで「取り残される」「がんばってきた意味がなくなる」と感じがちです。

そんなときこそ、親の声かけが子どもの心を支える大きな力になります。

「気持ちに寄り添い」「前向きな意味づけをしてあげる」ことで、子どもは安心し、自然と体を大切にする選択ができるようになります。

声かけの具体例|こんな言い方なら伝わりやすい

ここでは、実際に親がどんなふうに声をかけたらいいか、具体的なフレーズをいくつかご紹介します。

「押しつけない」

「上から目線にならない」

「未来に希望をもたせる」

ちょっとした言い回しの工夫で、子どもの受け取り方は大きく変わります。

例1:共感+安心感を伝える

「試合に出たかったよね。ずっと頑張ってきたの、ちゃんと見てたよ。」

「休むのは悔しいと思うけど、また元気に動けるようになるための大事な時間だよ。」

子どもの「がんばりたい」という気持ちを受け止めつつ、休むことがプラスになると伝える声かけです。

例2:選択肢を与えて自分で決めさせる

「先生からは1週間くらい休んだ方がいいって言われたけど、どう思う?」

「練習全部じゃなくて、見学だけ行ってみるのもアリだよね。」

命令口調ではなく、子ども自身に考えさせることで、前向きな判断につながりやすくなります。

例3:未来の目標とつなげる

「今ちゃんと治せば、また全力で走れるようになるよ。」

「来月の大会に間に合うように、今はお休み作戦でいこうか!」

「今はガマン=その先にチャンスがある」という流れを示すと、気持ちを切り替えやすくなります。

例4:親の本音を素直に伝える

「○○が痛いのをガマンしてるのを見るの、ちょっと心配なんだ。」

「楽しく運動してる○○を見るのが好きだから、また元気に動けるようにしてほしいな。」

あえて親の気持ちをやさしく伝えると、子どもも「自分の体を大事にしよう」と思いやすくなります。

まとめ

正解の言い方はありません。

子どもの性格や状況に合わせて、ちょっと言い回しを工夫するだけで伝わり方が変わってきます。

「どう言えば伝わるかな?」と考えることそのものが、子どもとの信頼を深める一歩になりますよ。

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総まとめ|伝えるのは「ダメ」じゃなく「大事な選択」

オスグッドで運動を中止する――それは、子どもにとっても、親にとっても簡単なことではありません。

「どう伝えれば傷つけないか」「無理をしないでくれるだろうか」…そんな不安や迷いを抱えている親御さんは、きっとたくさんいます。

でも、今日この記事を読んでくださったあなたは、すでに「子どもの気持ちを大事にしたい」と思っている、やさしくて頼もしい存在です。

声かけに正解はありませんが、「気持ちに寄り添いながら」「未来につながる選択」として伝えることは、必ず子どもの心に届きます。

そして、それが結果的に、子どもが自分の体を大切にできる力にもなっていきます。

焦らず、ゆっくり。

親子で一緒に進んでいきましょう