そろそろ治ると思ったのに、まだ痛いみたい…
いつになったら思いっきりプレーできるのかしら。。
オスグッドは、すぐに治るケガではありません。
ときには数ヶ月〜半年以上、痛みと向き合い続ける*長期戦”になることもあります。
そんな中でつらくなるのが、子どものモチベーションの維持。
痛みで思うように動けず、気持ちが沈んでしまうことも珍しくありません。
この記事では、
オスグッドとの長期戦を前向きに乗り切るために、
・モチベーションを保つ工夫
・親としてどんな声かけが効果的か
について、実例を交えながらご紹介します。
「どう接してあげればいいかわからない」と悩む親御さんにこそ、読んでほしい内容です。
長期化することで、子どもの気持ちはどう変わる?
オスグッドが長引いてくると、
子どもの気持ちにも少しずつ変化が出てきます。
最初のうちは、
早く治してまた全力でプレーしたい!
と前向きだった子も、痛みが続くにつれて――
・「自分だけ練習に出られない」ことへの焦り
・「どうせ治らないんじゃないか」という不安
・「もう部活やめたい」と投げやりな気持ち
そんなふうに、モチベーションが下がってしまうことも少なくありません。
でもそれは、子どもが弱いわけでも、がんばっていないわけでもないんです。
むしろ、長くがんばってきた証拠なんです。
痛みという目に見えない壁と向き合い続けるのは、大人でもつらいこと。
だからこそ、
親としては気持ちの変化にいち早く気づいてあげることが大切です。
「最近ちょっと元気がないな」
「練習の話をあまりしなくなったな」
そんな小さなサインをキャッチして、
子どもの心に寄り添っていきましょう。
小さな目標で「できた」を積み重ねよう
オスグッドの治りが長引くと、
「ゴールが見えない」状態に子どもは疲れてしまいます。
だからこそ、大きな目標だけでなく、“小さな目標”を設定することがとても大切です。
たとえば――
・今日は痛みなくストレッチができた
・アイシングを毎日続けられた
・リハビリメニューを自分からやった
・一部のメニューだけど練習に参加できた
こうした*小さな「できた」*を日々積み重ねることで、
子どもの気持ちは少しずつ前向きになっていきます。
親としては、「今日は何ができた?」と声をかけてあげたり、
「それ、ちゃんとがんばっててえらいね」と認めてあげることで、
子どもは「自分は前に進んでいるんだ」と実感できます。
“痛みがなくなったら合格”ではなく、
“毎日の中でできたことを見つける”という視点を持つことで、
長期戦も少しずつ乗り越えていけると思います。



親の声かけひとつで、子どもは大きく変わる
長期戦のなかで子どもがモチベーションを保てるかどうかは、
実は親の声かけ次第で大きく変わります。
ついやってしまいがちなのが、
「いつまで治らないの?」
「もうちょっとがんばったら?」
といった“正論”や“叱咤激励”の言葉。
でも、子どもはすでに頑張っているし、痛みと向き合って苦しんでいます。
そんなときに響くのは、安心できる・受け止めてもらえる言葉です。
たとえば――
・「つらいのによくがんばってるね」
・「今は無理しなくて大丈夫だよ」
・「できることを一緒に考えようか」
こんな声かけがあるだけで、
子どもは「自分は一人じゃない」と感じることができます。
さらに、「治ったらどんなプレーしたい?」といった未来の話をするのも効果的です。
前を向くきっかけになり、「がんばろう」と思えるきっかけにもなります。
親の一言が、長期戦の心の支えになります。
焦らず、責めず、子どものペースに寄り添った声かけを意識してみてください。
まとめ|前に進めない日も、「一緒にいるよ」が力になる
オスグッドとの長期戦は、子どもにとっても、親にとっても根気のいる時間です。
「早く治ってほしい」「がんばってほしい」と思うほど、焦りも出てきます。
でも、子どもにとって一番の支えは、
“結果が出なくても、そばにいてくれる存在”です。
痛みで前に進めない日があってもいい。
やる気が出ない日も、泣きたくなる日もある。
そんなとき、「それでも大丈夫だよ」と言ってくれる大人がいるだけで、子どもは安心できます。
大切なのは、目に見える成果よりも、気持ちを折らずにいられること。
親の存在は、その土台になります。
子どもと一緒に歩幅を合わせながら、
“今できること”を少しずつ積み重ねていきましょう。
