オスグッドだから、運動は全部お休み。。
練習を頑張っていたのに。
そんなふうに思っていませんか?
確かに、痛みが強い時期はしっかり休むことが大事です。
でも、まったく体を動かさないまま何週間も過ごすのは、
子どもにとってストレスが大きく、回復後の動きにも影響が出やすくなります。
実はオスグッドの子でも、
*痛みを悪化させずにできる「代わりの動き」*があるんです。
この記事では、
・運動ゼロにしない理由
・おすすめの代わりの動き
・注意したいポイント
をわかりやすくご紹介します。
「どこまで動かしていいの?」「何ならやっていいの?」と悩む親御さんに、
安心して取り入れてもらえる内容にまとめます!
オスグッドでも“完全な運動ゼロ”は逆効果?
オスグッドと診断されたとき、
多くの子どもや親御さんが「運動はしばらく全部お休み」と考えがちです。
もちろん、痛みが強いときは安静が第一です。
でも、痛みが少し落ち着いてきたら、
まったく体を動かさない状態を続ける方が、かえって悪影響になることもあります。
理由は2つあります。
1つ目は、筋力や柔軟性の低下
動かさない期間が長くなると、
復帰したときに体がついてこず、ケガを再発しやすくなります。
2つ目は、子どもの気持ちの面
体を動かすのが好きな子ほど、
運動できないことでモチベーションが下がり、気持ちが沈みがちになります。
だからこそ、*「痛みを悪化させない範囲で、体を動かすこと」*が大切。
完全に止めるのではなく、うまく“代わりの動き”を取り入れていくことが、
回復への近道になります。
オスグッドでもできる「代わりの動き」3選
痛みの強さや部位の状態にもよりますが、
多くの子どもにとって無理なく取り入れやすい代わりの動きがあります。
ここでは、特におすすめの3つをご紹介します。
1. 上半身トレーニング(腕・体幹)
スクワットやジャンプなどの膝を使う動きは控えながら、
腕立て伏せ・腹筋・背筋など、上半身や体幹のトレーニングを行うのは効果的です。
体幹を鍛えることで、膝にかかる負担を減らす体の使い方も身につきます。
2. 水中ウォーキング・水泳
水の中では体重がかからず関節への負担が少ないため、
軽いウォーキングや泳ぎは、運動不足の解消にぴったりです。
痛みが出ない範囲であれば、リズム運動としても非常におすすめです。
3. ストレッチ・可動域エクササイズ
「運動」と言うとハードなものを想像しがちですが、
ストレッチや関節の可動域を広げる動きも、れっきとした運動です。
特に、大腿四頭筋やハムストリングスなどの柔軟性アップは、回復と再発予防のカギになります。
【大腿四頭筋】や【ハムストリングス】などの柔軟性アップは、
回復と再発予防のカギ!!

無理のない範囲で、毎日のルーティンに取り入れていきましょう。
「運動=走る・飛ぶ」だけじゃない。
その子に合った形で“できる運動”を続けることが大切です。
「やっていいこと」「控えるべきこと」を明確にしておこう
代わりの運動を取り入れるうえで大切なのは、
「これはOK」「これはNG」を親子でしっかり共有しておくことです。
曖昧なままだと、
・痛みがあるのに無理をしてしまう
・逆に怖がって必要以上に動かなくなる
など、どちらも回復を遠ざける原因になってしまいます。
たとえば――
・膝に強い衝撃が加わる運動(ジャンプ・ダッシュなど)はNG
・痛みが出ないストレッチや体幹トレはOK
・違和感があればすぐ中止すること
このように、判断基準をあらかじめ明確にしておくことで、安心して体を動かせます。
もし可能なら、医療機関やトレーナーのアドバイスを受けて、
「今の状態でできる動きリスト」を作っておくのもおすすめです。
そして何より、「焦らなくていいよ」「少しずつで大丈夫だよ」
という声かけをセットにして伝えることが、子どもの心の支えになります。
「無理せず前向きに」――その姿勢こそが、最短での回復への道です。
まとめ|「休む=止まる」じゃない。前に進む方法はきっとある
オスグッドの治療中、「運動を休む=何もできない」と感じてしまうこともあります。
でも実際は、痛みを悪化させない範囲で、体を前向きに整えるチャンスでもあります。
“代わりの動き”を取り入れることで――
・子どもは「自分は前に進んでいる」と実感できる
・復帰後もスムーズにパフォーマンスを取り戻せる
・心と体のバランスを崩さずに過ごせる
こうしたたくさんのプラスがあるんです。
「治るまで何もできない」と思わずに、
「今だからこそできること」を親子で探してみてください。
止まっているように見えても、
正しい方法で続けていれば、必ずゴールに近づいています。
焦らず、慌てず、一歩ずつ。
その道のりを、親子で一緒に歩んでいきましょう。