うちの子、最近膝が痛いって言わなくなってきたし…
もう大丈夫かな?
そう思っていたのに、ある日また「膝が痛い…」と子どもがつぶやく――。
オスグッドは、一度よくなったように見えても、ケアをやめるとぶり返してしまうことがある成長期特有の症状です。
でも毎日のケアを続けるのって、正直、大変。子どもが嫌がったり、親も忙しかったり、つい「まあ、いっか」となりがちですよね。
この記事では、そんな親子のリアルな悩みに寄り添いながら、
オスグッドの再発を防ぐための“ケアを続けるコツ”をわかりやすくお伝えします。
ちょっとした工夫で、親子で無理なく続けられるケアの方法。
そのヒントを、今日ここで見つけてみませんか?
なぜ再発するの?
「痛みがなくなった=治った」と思いがちですが、オスグッドは“成長の途中”で起きる膝のトラブル。
症状が落ち着いたからといって、根本的な原因がすぐに解決されたわけではありません。
成長期の骨や筋肉はまだ未完成で、柔らかくて負担に弱い状態です。
特に、太ももの前側(大腿四頭筋)の筋肉が硬いままだと、ジャンプやダッシュ、正座などの動きで再び膝に負担がかかり、「ぶり返す」リスクが高まります。

痛みが和らいでいる今も、実は“再発しやすい状態”が残っていることが多いんです。
ケアを続けるためのコツ
大事なのはわかってるけど、 毎日やるのって難しい…
オスグッドのケアは“継続”が何より大切。でも、学校や習いごとで忙しい子どもに、毎日ケアをさせるのは意外とハードルが高いものです。
そんなときは、「完璧を目指さない」ことが第一歩。
最初から毎日きっちりやろうとするよりも、「できるタイミングを見つけて少しずつ」が続けやすいコツです。
たとえばこんな工夫があります
① 生活の中にケアの時間を組み込む
「お風呂上がりにストレッチ」「寝る前の5分だけ」など、ルーティン化すると忘れにくくなります。
普段やっていることにケアをくっつけておくと、思い出すスイッチになります。
② 目に見える“続けた証”をつける
カレンダーに○をつける、シールを貼る、できた日を親子で記録する。達成感が自信になります。
③ 親も一緒にやってみる
子どもが一人でやるより、「一緒にやろうか!」と寄り添うだけでグッとやる気が出ます。
最初は親もサポートして、少しずつ“自分でできる”に変わっていけばOK。完璧じゃなくていいんです、続けることが何よりの力になります。
親の関わり方のヒント
子どものケアを続けさせようと思うと、つい「ちゃんとやった?」「サボってない?」と声をかけたくなるもの。
でも、その声かけがプレッシャーになって、子どものやる気を下げてしまうこともあるんです。
そこで大切なのが、「やらせる」よりも「見守る」姿勢。
たとえば、こんな関わり方がおすすめです
- できたときはしっかり褒める
→「ちゃんとストレッチしてて偉いね」「毎日続けてるの、すごいね」
など、頑張りを認めてあげる声かけはモチベーションにつながります。 - “できない日”も受け止める
→ 忙しくてできなかった日があっても、「大丈夫、明日また一緒にやろうね」と、無理なく続ける雰囲気を作ることが大事です。 - 「一緒にやろうか?」という寄り添い
→ 子どもにとって、誰かがそばにいてくれることが安心につながります。
ケアを習慣にするには時間がかかります。
でも、お母さんのちょっとした声かけや見守りが、子どもが「自分の体を大切にしよう」と思えるきっかけになるんです。

まとめ 〜続けることが未来の“膝”を守る〜
オスグッドのケアは、今日1日だけで成果が見えるものではありません。
でも、日々の小さな積み重ねが、子どもの未来の「痛くない膝」につながっていきます。
途中で痛みが和らいだり、やる気が続かなかったり、思うように進まない日もあるかもしれません。
でも大丈夫。完璧じゃなくていいんです。
お母さんの「気にかけてあげること」や「そばにいるよ、って伝えること」
それが、子どもにとって何よりの支えになります。
焦らず、比べず、親子のペースで。
今日できたことを、ひとつずつ積み重ねていきましょう。
番外編:それでもうまくいかないときは…
ここまで読んで、「わかってるけど、やっぱりうまくいかない…」と思った方もいるかもしれません。
そんなときは、どうか一人で抱え込まないでください。
子どもにケアの大切さを伝えたり、やる気を引き出すのって、本当に難しいこと。
同じことを言っても、“誰から伝えるか”で子どもの受け取り方がガラッと変わることもあります。
そんなときは、トレーナーや専門家の力を借りるのもひとつの選択肢です。
第三者の言葉だからこそ、すっと心に届くこともありますよね。
僕自身も親であり、トレーナーとして多くの親子と関わってきました。
だからこそ、「自分だけでなんとかしよう」と無理しなくていいって思います。
必要なときに、必要なサポートを。
それが、親にも子どもにもやさしい選択です。