オスグッドがつらそうだけど、部活はどうする?
休んだ方がいいのかな、それとも本人の気持ちを優先すべき…?
オスグッドによる膝の痛みが強くなってくると、
「部活を続けるか、いったん休むか」という判断を迫られる場面も出てきます。
でもその判断、正解が一つとは限りません。
オスグッドの子どもが部活を“続ける”か“休む”かを考えるときに、
親子で共有しておきたい3つの「判断軸」をご紹介します。
「どうするのがベストなのか分からない…」と悩んだときのヒントに、
ぜひお読みください。
まずは「痛みのレベル」と「日常生活への影響」を確認
部活を続けるかどうかを考えるうえで、
最初に確認しておきたいのが「痛みの強さ」と「日常生活への影響」です。
たとえば――
・練習中に強い痛みで動きが止まる
・階段の上り下りでも痛がる
・正座やしゃがむ動作ができない
こうした状態がある場合は、無理に部活を続けるのはおすすめできません。
まずは患部の炎症を落ち着かせる期間を設けることが、結果的に復帰への近道になるケースが多いからです。
一方で、
少し痛いけど、練習にはある程度参加できる!
日常生活ではほとんど支障がないよ!
という場合は、完全に休まず“制限つきで続ける”という選択もありえます。
痛みの程度は、子ども自身がうまく伝えられないこともあるので、
親御さんが日常の様子や本人の表情、口ぐせなどから、
小さな変化をキャッチしてあげることがとても大切です。
「本人の気持ち」をどう受け止めるかがカギ
部活を休むかどうかを判断するうえで、
本人の気持ちをどう受け止めるかはとても大切なポイントです。
少し痛くても、どうしても続けたい!
レギュラー争いの時期だから、休みたくない…
子どもがこう話しているとき、親としては迷いますよね。
でも、気をつけたいのは――
“気持ちが強い=無理してもいい”ではないということ。
子どもは我慢してがんばろうとする力がある分、“体の声”より“気持ち”を優先してしまいがちです。
だからこそ、大人がブレーキ役になることも必要です。
逆に、子どもが「休みたい」「怖い」と言うときには、無理に背中を押すのではなく、その気持ちをまず受け止めてあげましょう。
本人の思いに寄り添いながらも、
「今の体の状態とどうバランスを取るか?」を一緒に考える。
それが、親子で納得のいく判断をするための大事なステップです。


将来を見据えた「長い目」で判断する
部活を休むかどうかを考えるとき、どうしても目の前の大会や試合のことに意識が向きがちです。
次の大会が最後のチャンスかもしれない…
ここで抜けたら、レギュラーから外れるかも…
そんな思いが、子どもにも親にもあるはずです。
でも、そこで忘れたくないのが――
“子どもの体は、まだ成長途中”だということ。
無理をして悪化させてしまうと、
・数ヶ月単位の長期離脱
・膝の変形や後遺症のリスク
など、将来に影響を残してしまう可能性もあります。
一時の悔しさよりも、長く運動を楽しめる体を守ることの方がずっと大切。
「いま無理してまで出るべき試合か?」を、
一度立ち止まって考えてみてください。
目先の結果だけでなく、
【この先も体を大事にしながら部活を続けられるか】を判断軸に加えることで、
後悔の少ない選択ができるはずです。


まとめ|“がんばる気持ち”も“体の声”も、どちらも大切に
オスグッドで部活を休むかどうか――
その判断に「正解」はありません。
でも、子どもが本当につらいときに、
“やめる”ことを悪いことだと感じさせない空気は、とても大切です。
子どもは、がんばり屋だからこそ、無理をしてしまうことがあります。
そのとき、親が「無理しなくていいよ」と言ってくれたら、どれだけ安心できるか。
一方で、続けたいという思いを尊重して、
“できる形”を一緒に探していくサポートも、親にしかできない役割です。
「気持ち」と「体」の両方に寄り添いながら、
子どもが前向きな一歩を踏み出せるよう、親子で一緒に“納得のいく判断”をしていきましょう。