オスグッドって、
成長期が終われば自然に治るんじゃないの…?
そう思っていたのに、うちの子はなかなか良くならない。
運動を休ませてるのに痛みが続いていると、不安になりますよね。
でも、実はオスグッドの回復が遅れる背景には、“よくある落とし穴”が潜んでいることも。
この記事では、
そんな「治らない原因」となりやすい3つのポイントをわかりやすく解説。
さらに、「今日からできるケアの見直し」も具体的にご紹介します。
お子さんの回復に向けて、少しでもヒントになりますように。
治りが遅いのはよくあること?焦らなくてOKな理由
オスグッドは「成長期が終われば自然に治る」とよく言われますが、実際には半年〜1年以上かかることも珍しくありません。
とくにスポーツをしている子は、**痛みが引いたと思ったらまた出てくる…**という「ぶり返し」を何度か経験することもあります。
これはケアの失敗ではなく、オスグッドの経過としてよくある流れ。
焦らず、体の成長に合わせてゆっくり回復していくのが大切です。
ただし、「よくあること」だからといって完全に放置してしまうのはNG。
痛みが長引いている場合は、何か回復を妨げている原因があるかもしれません。
次の章では、よくある“3つの落とし穴”を詳しく見ていきましょう。
回復を妨げる3つの落とし穴とは?
オスグッドがなかなか治らないとき、知らず知らずのうちに「回復を妨げる行動」をしてしまっていることがあります。
ここでは、特に多い3つの落とし穴をご紹介します。
🕳落とし穴1|「痛みがない日は運動OK」と思ってしまう
オスグッドは、日によって痛みの強さに波があるのが特徴です。
そのため、痛みの少ない日に「今日は平気そうだから、運動していいよね?」と判断してしまいがち。
でも実は、“痛くない=治った”ではありません。
まだ回復途中の膝に負担をかけると、再び痛みがぶり返してしまうこともあります。
たとえ痛みが落ち着いている日でも、運動を再開するタイミングや内容は慎重に。
ケアの専門家や指導者と相談しながら、徐々にステップアップしていくことが大切です。

🕳落とし穴2|ストレッチを自己流で続けている
「ストレッチが大事」と聞いて、一生懸命取り組んでいるご家庭も多いと思います。
けれど、やり方や強さを間違えると、かえって膝に負担がかかってしまうことも…。
特に注意したいのが、太もも(大腿四頭筋)の伸ばし方。
反動をつけてグイッと伸ばしたり、痛みを我慢しながら行うと、筋肉がかえって硬くなるリスクもあります。
ストレッチは、“やさしく、じんわり”が基本。
子どもに合った方法で、毎日少しずつ続けていくことが効果につながります。
「自己流でやってるかも…?」と感じた方はこちらの記事も参考にどうぞ →

🕳落とし穴3|“気持ち”のケアが抜け落ちている
「運動を休んで」「ストレッチして」…と、体のケアに目が向きがちですが、
オスグッドの子どもにとっては、“やりたいのにできない”葛藤も大きなストレスです。
また痛くなったらどうしよう
みんなに置いていかれるかも
そんな不安や焦りが、回復意欲や日々のケアへのモチベーションを下げてしまうこともあります。
だからこそ、心のケアも大切な回復の一部。
「よく頑張ってるね」「焦らなくていいよ」など、子どもの気持ちに寄り添う声かけが、力になります。


回復をスムーズにするために、今日からできること
オスグッドの回復を妨げる落とし穴を避けるには、「特別な治療」よりも、日々のちょっとした工夫の積み重ねが大切です。
ここでは、おうちで今日から始められるポイントを3つにまとめました。
1|痛みがぶり返しやすい時期があることを知っておこう
オスグッドは、「良くなってきた!」と思った矢先に、また痛みが出ることがよくあります。
これ、決して珍しいことではありません。
成長期の体は常に変化していて、一時的な回復と再発を繰り返すのが自然な流れ。
大切なのは、「また痛くなった…」と落ち込まずに、一歩ずつ進んでいることを信じて待つ姿勢です。
このサイクルを知っておくだけでも、親子の不安や焦りをぐっと減らすことができますよ。
2|ストレッチは“やさしくコツコツ”が効果的
ストレッチは、一気に効かせるよりも、やさしく毎日続けるほうが確実に効果が出ます。
特に大事なのは、「やるタイミング」と「力加減」。
おすすめは、お風呂上がりなど、体があたたまっているときに無理なく行うこと。
そして、「痛気持ちいい」くらいの心地よい強さを目安にすると、筋肉が素直にゆるみやすくなります。
“毎日やる”ことにこだわりすぎず、親子で声をかけ合いながら気楽に続けていくスタイルでOKです。
参考になるストレッチ方法はこのサイト内でも紹介していますので、ぜひ見てみてください。

3|「ちゃんと休めてえらいね」そんな声かけが力になる
今日は運動しなかった
しっかり休んだ
それって、子どもにとっては本当はすごく頑張った証です。
でも、つい「まだ休んでるの?」「もっとストレッチして」といった言葉をかけてしまうこともありますよね。
そんなときこそ、子どもの“我慢”に目を向けて、「休めたこと」を認めてあげると、気持ちがグッと前向きになります。
「ちゃんと休めてえらいね」「ケアがんばってるね」
そんな一言が、回復への自信や意欲を育てる大事な力になりますよ。

まとめ|「よくならない…」と感じたときが、見直しのチャンス
オスグッドの回復は、「少し良くなっては、また痛くなる」をくり返しながら、ゆっくりと進んでいきます。
だからこそ、「なかなか治らないな…」と感じたときは、ケアの見直しをする絶好のタイミングなんです。
今日ご紹介した3つの落とし穴――
【3つの落とし穴】
- 痛みがない日に無理をしてしまう
- ストレッチが自己流になっている
- 気持ちのケアがおろそかになっている
これらは、誰でも気づかないうちにハマってしまうもの。
でも、大丈夫です。ほんの少し意識を変えるだけでも、回復のスピードがグッと変わってくることもあります。
お子さんの「よくなりたい」という気持ちに寄り添いながら、
“できることを、無理なくコツコツ”続けていけたら、それだけで素晴らしいケアになります。
一緒にゆっくり、一歩ずつ前へ進んでいきましょう!